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⑥操作パネルの熱風温度(酸化開始温度)が設定温度に到達したことを確認した後、脱臭処理対象ガスを流してください。⑦運転を停止する場合は、下記の手順を必ず守ってください。1.脱臭処理対象ガスを停止し、フレッシュエアに切り換えてください(配管の閉鎖等によって供給エアを遮断しないでください)。2.3.脱臭装置内、及び脱臭装置吸入側の配管内に滞留している残留ガスをすべて酸化させるため、触媒温度調節計のPV値(酸化反応温度)が操作パネルの熱風温度(酸化開始温度)を下回るまで、運転を継続してください。触媒温度調節計のPV値(酸化反応温度)が操作パネルの熱風温度(酸化開始温度)を下回ったことを確認後、停止スイッチを押して、運転を停止してください。◆特にご注意いただき、必ずご確認ください。●脱臭装置HJ-15の最高吸入気体温度は230℃以下です。脱臭装置が吸入する処理対象ガスの温度は必ず230℃以下としてください。●●●●●脱臭処理対象ガスに水蒸気が含まれている場合は、脱臭装置の運転終了後に装置内部で結露する可能性があります。長時間の結露放置は、触媒性能の劣化、及び腐食による触媒の短寿命化となり、ヒータ部の漏電、故障にもつながります。運転終了後にはフレッシュエア(新鮮空気)のみによる熱風運転をおこない、内部を充分に乾燥してから停止することをおすすめいたします。揮発性有機化合物(VOCガス)等の脱臭処理対象ガスは、白金触媒内での酸化反応によって温度が上昇し、脱臭装置吐出口から高温の熱風として吐出されます。酸化反応による温度上昇は、脱臭処理対象ガスの種類、及び濃度によって異なり、脱臭処理対象ガスの濃度が高いほど、酸化反応による温度上昇は高くなるため、脱臭装置吐出口温度が500℃を超えないように、脱臭処理対象ガス濃度を希釈してください。脱臭処理対象ガスに触媒毒が含まれている場合、著しい脱臭能力の低下、及び触媒の劣化が発生します。触媒寿命も著しく短くなるため、脱臭処理対象ガスに触媒毒が含まれる場合は、触媒毒に応じた前処理材の設置等により、触媒毒を除去してください。脱臭装置の吸入側に装備されたデミフィルタ(DF-22S)により、脱臭処理対象ガスに含まれるごみ、ほこり、オイルミスト等を除去することができます。ただし、デミフィルタが目詰まりすると風量の低下によりヒータ内部が異常加熱し、運転が停止する可能性もあるため、デミフィルタは常に点検、清掃をおこなってください。脱臭装置の吸入側に装備されたデミフィルタ(DF-22S)は、高濃度ガスや引火性ガス等の引き込み、及び脱臭処理対象ガスに含まれていたほこり、オイルミスト、タール等の異物の脱臭装置内部での堆積による脱臭装置内部での万が一の引火や自然発火発生時の吸入側配管への逆火防止機能も有していますので、絶対に取り外さないでください。-10-